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A. Lange & Söhne  -Tradition technique-
A.ランゲ&ゾーネのムーブメントは、時計の愛好家であれば一目で見分けがつきます。

どの部品にも必ず、いくつもの独自の仕上げと装飾が施されます。

たとえそれが、サファイアクリスタルのシースルーバックを通して見えない部品であっても同様です。

どんなに小さな部品であっても、最高の技巧を駆使して究極の美をあくまで追究します。

鏡面仕上げの技法を完璧に習得するだけでも数ヶ月の訓練を必要とし、面取りの作業では、面取り部の角度を均一にするだけではなく、幅も一致させるように気を配ります。

テンプ受けには特別な仕上げを施します。手作業でランゲ独特の花模様をエングレーヴィングするのです。

この装飾によって、A.ランゲ&ゾーネの時計はどれも、世界にただひとつの一点物となります。

[I] ストライプ仕上げ

A.ランゲ&ゾーネのキャリバーで、グラスヒュッテ流の規則的なストライプ模様が彫り込まれるのは、4分の3プレートとケースバック面にある各種の受けです。

回転する研磨ディスクをわずかに傾けながら素材に当てて、部品をまっすぐ平行に移動させてゆくことで、このストライプ模様が生まれます。



[II] サンバースト仕上げ

螺旋のような模様が放射線状に伸びるサンバースト仕上げは、香箱のほか、比較的大きな円形の表面と歯車に施される特殊な技法です。

この模様は、加工する部品と加工用研磨ディスクをそれぞれ逆方向に回転させることによって生まれます。

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[III] ペルラージュ仕上げ -真珠模様-

ペルラージュ仕上げは、各種プレートや受けの内側に用いられるほか、外からは見ることができない地板のダイヤル側にも使用されています。

雲のようなイメージの装飾を入れるには、回転する研磨棒を使い、部品の表面にごく短時間だけ研磨棒を押しつけます。

部品の外側から内側へ向けて、円形のペルラージュ模様が重なるように装飾を入れてゆきます。

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[IIII] 線彫り

線彫りは、スチール製のレバー類やスプリング、デテントなどに用いられる特別な手法です。

この装飾は、サンドペーパーを部品の縦方向に沿って擦りつけることによって得られます。

まっすぐな動きで、細心の注意を払いながら作業を進め、部品の隅々まで細い線模様を入れてゆきます。

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[V] 円模様彫り

比較的小さな歯車には、円模様彫りの仕上げを施します。

この技法の規則的な円模様は、部品をサンドペーパーの上で回転させることによって生まれます。

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[VI] 外周研磨

比較的小さな歯車には、円模様彫りの仕上げを施します。

この技法の規則的な円模様は、部品をサンドペーパーの上で回転させることによって生まれます。

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[VII] 鏡面仕上げ

ガンギ車のカバープレートや、スワンネック形バネなどのムーブメント部品を、鏡のような表面に仕上げるには、最大で二時間にも及ぶ緻密な作業が必要です。

部品の鏡面仕上げは、仕上げ職人が部品をニワトコの髄に留めて、8の字を描くようにダイヤモンドの粉をまぶした研磨紙に擦りつける作業で、研磨紙を目の粗いものから順に細かいものに取り替えてゆきます。

この作業を行う際には、油断は禁物です。ほんの小さな埃の粒が部品と研磨材料の間に挟まったり、部品を押す力が少しでも強すぎたりすると、それだけでそれまでの作業がすべて無駄になってしまうからです。

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[VIII] ブラックポリッシュ

手間のかかるブラックポリッシュを施す部品はごく少数に限られていますが、トゥールボグラフ“プール・ル・メリット”のトゥールビヨン受けはそのひとつです。

この作業には数日間を要することもあります。

亜鉛又は錫のプレートの上にのせた部品を、特殊な研磨材料を用いて、表面が黒光りしているかのように見えようになるまで、手作業でひたすら磨き続けます。

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[IX] 面取り

A.ランゲ&ゾーネでは、各種プレートや受け、レバーの角には必ず面取りを施します。

面取りというのは角を落として艶出しをすることです。

A.ランゲ&ゾーネの工房で働く腕利きの仕上げ職人たちが部品の角の面取りを行った後には、面取り部、すなわち角を落とした斜面の部分の角度と幅が、ほぼ例外なく一定になっています。

面取り部の艶出しは、仕上げ職人の完全な手作業によって行われます。

部品の材質が比較的柔らかい場合には、ゴム製研磨材を使って次第に目を細かいものにしてゆき、最後に研磨ブラシで仕上げますが、硬いスチール部品の場合は、回転する木盤で磨き上げます。

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[X] 内側の角の艶出し

時計に施された仕上げの水準が、どの程度のものであるかを知る目安となるのは、あまり目立たないものの、だからこそ説得力のあるひとつのディテールです。

時計に詳しい人ならまず確認するのが、受けやレバーの内側の角の部分です。

角がくっきりとして整った形状になっていれば、それは間違いなく手作業で仕上げられたものです。

内側の角を形成するために必要な研磨の直線的な動きは、人間にしかできません。

それに対して角が丸みを帯びている場合は、機械を使った仕上げであると考えることができます。

内側の角の艶出し作業に、A.ランゲ&ゾーネの仕上げ職人が使用するのは、鉛筆に似た超硬工具です。

その工具を使って内側の角を手作業で削り、仕上げてゆきます。

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[XI] テンプ受けエングレーヴィング

名手の技が光るエングレーヴィングが、A.ランゲ&ゾーネのムーブメントに独特の美を生みます。

伝統的な花模様のモチーフや、流れるような彫り、線の表面を均一に出すビュランさばきなどから生まれる、光と影の織り成す微妙な風合いが、表面仕上げや艶出しの効果と美しく調和します。

A.ランゲ&ゾーネの時計には必ず、ハンドエングレーヴィングを施したテンプ受けか、トゥールビヨンの受けが備えられています。

カバレット・トゥールビヨンとランゲ1・タイムゾーンのムーブメントには、さらに中間車受けもあり、その時計のテンプ受けないしトゥールビヨン受けと同じマイスターがエングレーヴィングを施します。

A.ランゲ&ゾーネでは昔から同じモチーフが使われています。受けの中央にあるビスを縁取る花びらを中心とした、受けの独特な形状に調和するように彫り込まれた花柄の模様が、伝統のモチーフです。

しかしエングレーヴィングはどれも、世界にひとつだけの作品でもあります。エングレーヴィングには、それを彫ったエングレーヴァー独特の癖や、彫りの深さ、線さばきの勢いなどがあり、個性や味わいの違いとなって表れてきます。

そしてそのエングレーヴィングを見れば、ひとつとして同じ時計は存在しないのです。

現在、銀河系に5名しかエングレーヴァーは存在致しません。

※過去には6名居たそうです。

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一つのモデルが日本に入ってくる本数が、平均10本/年程度というのもこれで頷けますね。

因みに2013に日本に正規で入ってきた1815クロノは9本との事。

機会があれば、自身の1815クロノのエングレーヴァーを特定したいと考えております。

出来れば女性であって欲しいですね(笑)

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                          ―A. Lange & Söhne Websiteより一部抜粋―
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この記事に対するコメント

本当に素晴らしい加工だと思います!!

数百諭吉の価格もこれだけの加工が施されていることを考えれば妥当なのかもしれませんね!

思わず自分のモデルをルーペでチェックしちゃいました(^^

私の1815クロノのテンプ受けエングレーヴィングは、写真中6枚ある内の左から2番目のもでした!
女性かなぁ~(笑)
【2014/03/08 22:27】 URL | Momoji #- [ 編集]

ロレ卿の詩様
こんばんは。
部品ごとにいろいろな仕上げの仕方があるのですね。しかも、どれを見ても美しい。
また、面取りの技術といったら固唾をのんでしまいいました。
最後のエングレーヴィングは、瞬きをするのを忘れて見入ってしまいます。
これだけの技を使い分け、すべてのパーツを仕上げているとなると、数は作れないですね。
オーナーは、自分のエングレーヴィングを見分けられるのでしょう。

裏スケの時計を見る楽しみが増えましたね。

【2014/03/08 22:36】 URL | ラスト #- [ 編集]


こんばんは。

仕事が圧倒的に細かいですねぇ。
雲上だとこのくらいになるんでしょうね。
彫金してる人が誰かはわかると思いますよ。
シリアル番号とかで管理してるはずです。

ヴェンペというドイツの時計会社は、
時計師が殆ど女性だということです。

ランゲはパテックと並んで、
雲上らしい仕事ですね。
これ以上をもし望むとしたら、
もう独立時計師への依頼になってしまう。
Youtubeで見たフィリップ・デュフォーレベルだと、
もはや圧倒的ですらありますね。
ランゲではないですけど。
シンプリシティ、一度見てみたいです。
確か神戸のカミネに展示されていたんじゃなかったかと。
【2014/03/08 23:23】 URL | shinobunpdx #- [ 編集]

ロレ卿の詩様
こんばんは!

今日の記事はかなりヤバいと思います。・・・自分には関係ないブランドだと思っていたのですが、正直、興味が出てきてしまいました。

「この装飾によって、A.ランゲ&ゾーネの時計はどれも、世界にただひとつの一点物となります」 ・・・私はこういうブランドメッセージにすぐやられてしまいます。大量生産のロレにはない大きな魅力ですね!

【2014/03/08 23:46】 URL | たまご炒飯 #- [ 編集]


おおう… なんかもう執念感じるような怒涛の作業量なのですね… スクロールしてもスクロールしても終らない 笑

凄いですよね だって時計としての性能だけを考えたら、まったく無駄な作業ですよからねコレ
…だが、そこがいい(ニヤッ
そういう無駄をとことん追及して愉しむ なんと豊かなことでしょうか

最後のエングレーヴィングされた部品見てたら、なぜか昔物凄く欲しかったネイティブアメリカンジュエリーをふと思い出しました
ワトソンホナーニーだったかヴィクターチューワテワだかいう人が彫ったスターシーカーモチーフの金コンビのバングルです

今度久しぶりに御徒町行ってこようかな 笑
【2014/03/09 00:16】 URL | HIRO #GCA3nAmE [ 編集]

ロレ卿の詩様
こんにちわ!

私にとって非常に参考になる記事でした!

機械式時計の作り込みそして、ブランド品格とも言える芸術的な内部構造。

ランゲのムーブに惚れ込んでしまいますね。。

これからもランゲ記事非常に楽しみにしております♩
【2014/03/09 16:33】 URL | プラチナオレンジ #- [ 編集]

ロレ卿の詩さま
テンプ受けエングレーブに「これ、わたしが彫ったのよん」って彫った人だけがわかるサインみたいなものがあるのでしょうかねぇ。。(じーっと見つめてると彫り方の微妙な違いがわかるかもぉ???)
【2014/03/09 18:04】 URL | 天下御免@ALL #wLMIWoss [ 編集]

ロレ卿の詩様
こんばんは!

素晴らしい技術ですね。先日ランゲの実物を拝見してきましたが、確かに美しいです。まさに工芸品と呼べる代物でした。

もうちょっとやすかったらなあ・・・・とか野暮な事を考えてしまいましたよ(笑)

ではまた^^
【2014/03/09 19:27】 URL | えーす #JalddpaA [ 編集]


オーナーであれば毎日好きなときに眺められることが特権なのでしょうね。

今まで裏スケの時計に全く興味がなかったのですが、ランゲだけは別です^^。

あと前回の記事のコメが出遅れてしまいましたが、この表は役立ちますね。

私もブティックで聞きましたが、1815ATは19-16でした。

個々異なるのもデザイン上の拘りなのでしょうね。
ただ自分で交換する勇気がないですけど^^。
【2014/03/09 19:42】 URL | とっとこ #L8AeYI2M [ 編集]

Momoji様
こんばんは。

コレを見れば納得!でしょうかね。

おっと~!

早くもご自身のテンプ受けをチェックですか!?

僕はまだチェックしておりません(^^:)

女性は確か1名だったかなぁ。

僕も女性が良いですね(笑)
【2014/03/10 20:09】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

ラスト様
こんばんは。

個別に仕上げを施すなど何とも素晴らしいですよね(^^)

殆ど全てが手作業が故に生産数も限られてきます。

限定とかでは有りませんが、オーナーにとっても嬉しいですよね。

ムーヴを見て浸れますね~(^^)
【2014/03/10 20:13】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

shinobunpdx様
こんばんは。

女性の方が繊細な作業が得意なのでしょうね。

フィリップ・デュフォーの時計など、ほぼ入手不可能でしょうね。

何年待ちになるのでしょうか。

シンプリシティ・・・一度は載せてみたいですね。
【2014/03/10 20:19】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

たまご炒飯様
こんばんは。

たまご炒飯様もご興味が湧きましたか(^^)

購入するしない関係なく、ショップで見てみても良いかもしれませんね。

実物はもっと良いと思います。

限られた生産数だからこそ所有欲を存分に満たせますよね。
【2014/03/10 20:22】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

HIRO様
こんばんは。

普通の神経では、施せないでしょうね。

まさに「執念」でしょうか(^^)

一点モノと考えたら安く感じます・・・嘘です(笑)

ネイティヴアメリカンジュエリーですか!?

僕も過去にフランスのギャラリーラファイエットで購入しましたよ!

ナバホ族だったかなんだかでしたね。

ターコイズとスターリングシルバーの安物ブレスでしたが。

でも、日焼けした肌にしか似合わない事が判りましたよ(>ω<:)

「うらなり」の様なヤツには無理でした(笑)
【2014/03/10 20:30】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

プラチナオレンジ様
こんばんは。

有難うございます。

これだけの手間隙と時間を掛けての作業は、凡人では出来ませんよね。

僕もこのムーヴに惚れ込みましたよ。

これからも出来うる限りランゲの記事を書きますね。

でも、すぐネタ切れしそうです(笑)
【2014/03/10 20:34】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

天下御免@ALL様
こんばんは。

エングレーヴァーはご自身が彫金したものは、判別が付くそうですよ。

やはりクセが有るのでしょうね。

【2014/03/10 20:36】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

えーす様
こんばんは。

ほんと素晴らしいですよね~。

一点モノの工芸品と考えると「安い」?でしょうか。

今後も下がる事はないのかなぁ(^^:)

増税前に一本如何でしょうか?
【2014/03/10 20:39】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]

とっとこ様
こんばんは。

とっとこ様の仰る通り、いつでもこのムーヴを眺められる、独り占め出来るのはオーナーの特権ですね。

1815ATは19-16でしたか。

ブレスサイズへの拘りは、ドイツ人の完璧主義を貫いている証拠でしょうね。

僕も自分で交換は致しません(^^:)
【2014/03/10 20:43】 URL | ロレ卿の詩 #nL6A2.tM [ 編集]


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